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こうして僕はインドで37万円騙し取られました。【第二話〜警察だョ!全員逮捕〜】

 ▼【第一話〜悪夢のはじまり〜】

kumamon-travel.hatenablog.com

 


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第二話〜警察だョ!全員逮捕〜

 

警察が来たぞー!!!!!

 

とっさにアルジャンたちと一緒に部屋に逃げ隠れた。

 

数分後、

アンクルと二人の警察官が部屋に入って来た。

アンクルはもう何が起きているか信じられず混乱状態。

 

そこで警察はこう言ってきた。

 

「お前たちは全員逮捕だ!」

 

捕まった彼の事情聴取や携帯の履歴などを調べると、

一緒にいたことが判明。

一緒にいた5人は共犯となり逮捕ということだ。

 

なんてこったぁぁぁ!!!!!!

 

 

絶体絶命やぁ!!!

 

 

ここで必殺技英語が分からないフリ作戦開始。

(実際arrest[逮捕]やprison[刑務所]はわからなかった)

 

しかし、

そんなのお構いなしにまずパスポートを見せろと。

 

アンクルも

「彼は私のゲストでただの旅行者なんだ!」

と必死に説得してくれたが全く意味なし。

 

それから警察はパスポートを撮ったり電話したり。

 

その頃、部屋でアンクルは大大激怒!!!!

「お前たち何てことしてくれるんだ!」

と小さな声ではあるが、

怒りのこもった声でアルジャンたちを叱っていた。

 

 

しばらくして、

確認を終えた警察が戻ってきた。

 

ここで、僕たちは最終手段に出た。

 

「お金を払いますから、逮捕は勘弁してください。」

 

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僕も一緒になり、みんなで土下座してお願いした。

アンクルやアルジャンらは、

警察官の足にしがみつきながら必死にお願いした。

 

必死にお願いした結果、、、

とりあえずお金を出すことに。

 

みんな持っているだけのお金を出せと大騒ぎ。

 

すぐにアンクルも含めた僕以外の全員がお金を出した。

 

そして、

僕も現金でインドルピーと日本円約4万円を出した。

 

 

しかし、全然足りないとのこと。

 

「カードも出すんだ!」

 

それからカードを持ってATMへ。

ATMでおろせる上限の約3万円引き出した。

 

 

しかし、まだまだ全然足りていないらしい。

他のみんなも出せるだけ全部出したと。

 

 

しばらく考えたアンクルは、

カードのキャッシングがもう限界なのであれば、

ショッピングならできるだろうと思い、

次のように言ってきた。

 

「明日、”金”を買いに行って、それを警察に渡す」

 

それしかもう方法はないと。

 

そして、

アンクルが警察と交渉すると警察は帰ってた。

 

警察が来るという突然の出来事すぎて、

頭の中は大パニックだった。

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警察が帰り、ひとまず落ち着いた。

 

アンクルはチャイを飲んで落ち着こうと、

チャイを持ってきてくれた。

 

そして明日の朝、

最初にいたジャイプルに戻り、

”金”を買いに行くことになった。

 

 

”全くとんでもない状況になってしまった。。。”

”今夜は眠れそうにないな。。。”

 

チャイを飲んだ後、

その日はもう早めに寝ることになった。

 

寝る頃には、気持ちも少し落ち着いていった。

 

ここから、少し異変に気付き始めた。

 

 

 

逮捕されるという大事件が起きて、

全額を支払うことによって免れた日。

 

こんな日なのに、

スマホを呑気にいじっているし、

いびきをかきながら寝ているやつもいる。

 

危機感なさすぎではないか!?

 

警察が帰った後に呑気にチャイを飲んでいられるか!?

呑気にチャイを飲む余裕なんて僕にはなかった。

でも、インド人はチャイ好きだからそこは一歩譲ってもよかろう。

 

 

そして、今までのことも振り返ってみた。

 

一番最初のトゥク男との交渉では、

街案内にぼったくりの値段を言ってきたり、

なんかツアーみたいなのを組ませようとしてきた。。。

 

途中、ヒンディー語か何かの僕にはわからない言葉で作戦会議みたいなのをしている様子もあった。。。

 

売春宿からアルジャンが走って車に戻ってきた時には、僕が最初にどうしたのか聞いて、他の二人は特に驚いた様子はなかった気がする。。。

 

そもそも彼らが本当の警察官とも言い切れない。。。

 

 

ということは、

 

 

これは全部演技なのか。。。

 

 

 

なんてこった!!!

 

 

 

巧妙に組まれているし、演出がうますぎる。

 

きっとこれは何かおかしい。

そう感じた。

なんとかせねばならん!

 

”逃げよう!!!”

 

と思ったが、

僕はアンクルと他の4人と同じ部屋で寝ていた。

自分の荷物も離れた場所に置いてある。

 

仮に部屋から出られたとしても、

この家には門があるし果たして乗り越えられるのか。

 

しかも、全然知らない小さな街だし、

ネットも使えないし、お金も全くない。

 

脱出できる可能性は低そうだし、

なんと言っても見つかってしまった時が怖い。

とりあえず、朝を待つことにした。

 

 

”この状況から一刻も早く解放されたい!”

これほど朝が来るのが待ち遠しいかったことは、

今までになかった。

 

絶対に今夜は眠れないと思っていたけれど、

朝までどうすることもできないので寝ることにした。

 

そして、次の朝。。。

 

続く。

 

▼【第三話〜僕は”金”を買った〜】

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