旅するくまモン

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こうして僕はインドで37万円騙し取られました。【第三話〜僕は”金”を買った〜】

▼【第一話〜悪夢のはじまり〜】

kumamon-travel.hatenablog.com

【第二話〜警察だョ!全員逮捕〜】

kumamon-travel.hatenablog.com

 

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〜第三話 僕は”金”を買った〜

 

次の朝、、、

 

目が覚め、トイレに行こうとしたら、

「どこに行くのだ?」

とボス猿(アンクル)が言ってきた。

 

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※写真はイメージです

 

彼らも少し警戒している様子。

 

そして、ボス猿はこんな話をしてきた。

 

「俺が警察から守ってあげるし、日本に無事に返してあげるから安心してくれ。」

 

ボス猿からの質問には、

お決まりの言葉で返さなくてはならないという謎のルールがある。

 

「Thank you, uncle ! 」

 

どんな質問にもとりあえずこれ!

アルジャンから言われている絶対のルールだ。

 

このようなルールがもう一つある。

 

「Are you happy ?」には、

 

「I'm happy !」

 

と答えなければならない。

 

アンクルはWin Winの関係を取りたいと思っている。

いくらハッピーではなくても、

そう答えなければいけない。

 

 

アンクルと話ていると、

嬉しいことに日本までの航空券を買ってくれると。

 

それは、

”日本に帰っても送金してくれよ!”

という条件からだった。

 

”絶対に送金なんかしねーぞ!!!!”

 

しかし、

僕がタイ経由で日本に帰る予定だったことを知っていたアルジャンが告げ口。

 

”余計なことを言いやがってアルジャンめ!!!”

 

そのことを知ったボス猿が、

いいアイディアを思いついたと言ってきた。

 

「タイまでのチケットを買ってあげるから、タイで観光してから、後は自分の持ってる航空券で日本まで帰るといい!」

 

”アホか!お金は全部お前たちが取っただろ!”

”お金ないのにタイで観光なんかできるかぁー!”

 

しかし、これには従うしかない。

 

僕「Thank you, uncle ! 」

 

アンクル「Are you happy ?」

 

僕「I'm happy !」

 

こうして僕はタイまでの航空券を買ってもらうことになった。

 

そして、

僕とボス猿とその子分たち(アルジャンたち)4人は、

ジャイプルに車で向かった。

 

途中、朝食休憩。

あまり朝食を食べる気分ではなかったので一度断った。

しかし、ボス猿がなんか色々言ってきたので、

 

「Thank you, uncle ! 」

「I'm happy !」

 

と言って朝食を食べた。

 

僕はお金を持っていないからもちろんお金はボス猿が。

”あれっ?朝食とれるくらい余裕あるお金あったの?”

でも、今はもうそんなことはどうだっていい。

 

”もういっそのこと、ここから走って逃げようか”

 

しかし、大きい荷物はトランクの中。

荷物の中には、

パソコン、ゴープロ、ミラーレス、ハードディスクと、

結構貴重品が入っていた。

 

これがなくなるのは結構痛いし、

データがなくなるのは痛すぎる。

 

しかも、

まだよくわからない場所だし、お金は当然ない。

仕方なく、また再出発。

 

この移動中にボス猿が、

コルカタ経由バンコク行きの航空券を、

電話で予約してくれた。

「航空券は今取った。この航空券は金を買った後で渡す」と。

 

 

それから長時間の移動の中で、

どうにかできないか考えていた。

 

クレジットカードの機能をどうにか壊すことができないだろうか。。。

磁石みたいなものさえがあれば、、、

もういっそのことクレジットカードを捨ててしまおうか。。。

誰かに拾われない間は大丈夫になる、、、

 

でもそんな状況になった場合に、

代わりに荷物を全部置いていけと言われたら、

かなりショックはかなりでかい。

 

打開策も見つからず、

いよいよ金ショップについてしまった。

 

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金ショップに着いた瞬間、、、

 

 

 

「お、お腹が急に痛くなったぁ」

 

と言って、とりあえずトイレに駆け込んだ。

 

 

まず、クレジットカードを便器にの中に突っ込んだ。

”水で何とか壊れないかなー”

 

ついでに大便しながら作戦タイム。

「まだなのかー!?」

と外から聞こえてくる。

 

「紙がなーーーい!」

と言って紙を持ってこさせ時間を稼ぐ。

しかし、何の案も浮かばずにタイムアップ。

 

 

売り場では、

少し高級そうなチャイを飲んでいるボス猿が待っていた。

さすが金ショップのサービス。

 

そして早速、”金”を買おうと言ってきた。

 

 

もう最終手段。

暗証番号を間違えるしかない。。。

 

わざと速くボタンを押して打ち間違えたり、

とぼけながら2、3回打ち間違えた。

 

”ロックかかれーーー!!!”

 

 

 

その様子を見たボス猿が、

 

「ゆっくり正確に打て」と。

 

 

万事休す。。。

 

 

店員さんに助けてという渾身の表情をしたが。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピー、ピピーー。。。

 

 

 

 

 

買ってしまった。。。

 

 

 

カードの上限いっぱいまで、

 

 

ピー、ピピーー。。。

 

 

ピー、ピピーー。。。

 

 

 

途中で、またとぼけて打ち間違えたけれど、、、

 

 

 

ピー、ピピーー。。。

 

 

は続いた。。。

 

 

 

 

 

そして、

僕はカードの上限いっぱいの、

 

”金”30万円分を買った。

 

その片手でも十分に収まるサイズの金は、

僕の手に触れることはなく、

ボス猿のポケットの中に吸い込まれていった。。。

 

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※写真はイメージです
 

 

これで僕がインドで騙し取られた合計金額は、、、

 

 

37万!ブルゾンちえみ風)

 

 

完全にやられてしまった。。。

 

そして、僕は空港へ向かうのであった。。。

 

続く。

 

▼【第四話〜ボス猿との別れ〜】

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